セミナーテキストをPDFだけで印刷しない弊害

新型コロナの影響で在宅ワークを強いられている方も多くいらっしゃいます。セミナーの催行も例外ではなく、リモートでのウエッブ開催のセミナーも増えてきています。そこでセミナーのテキストですが、以前はみなテキストを印刷されて製本されていました。今でもそのシステムを守っているセミナーもありますが一部PDFデータを参加者に配布して印刷製本をしないセミナー主催者も出てきました、一部ではありますが。そこで問題なのがこの講師が作ったセミナー資料をPDFで参加者に配ってしまう場合の問題点についてお話します。紙で印刷して製本したテキストには必ず巻末に「複製、譲渡を禁止します」と注意書きがあります。それは講師の方の著作を自由にコピーして配布できない様にしているからです。この紙を自分でスキャンして配布するとなると罪悪感は否めません。悪いことをしているという縛りはかなり効きます。そして何より紙原稿をコピーすると明らかにコピーしたというのがわかります。オリジナルと同じには絶対できません。しかしPDFデータを配布してしまうと、自らオリジナルのデジタルデータを配布してしまうわけです。これは何の最悪感もなく参加者はコピーし配布してしまうでしょう!これは講師のセミナー資料制作の著作権を完全に逸脱する行為です。従ってセミナー主催者は講師の著作権を守るためにも一度印刷製本して参加者に配布する経費と手間を惜しまないのが社会のルールだと思います。半田勉

2021年01月08日