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★★★ チェコ女ひとり旅 ★★★

文:竹井よう子さん(保育士&地元タウン誌ライター)


【竹井よう子さん/プロフィール】

 新潟県生まれ。地元タウン情報誌ライター&保育士。28歳の時、初めて海外一人旅を決行。時差の関係で日本と行き先のチェコで合計32時間のロングバースデーを経験する。これまでの海外経験はオーストラリア、サイパン、ハワイ、ラスベガス、ニューヨーク、そしてチェコ共和国。



【プラハを歩く】

 チェコ共和国の首都プラハには、歴代王の居城として知られるプラハ城があり、その正門前に行くと、世界各国から来たと思われるツアー団体が、ガイドさんを囲んで束になっている光景を多く見かけます。(機内や市街地ではほとんど出会うことが無かった日本人も、ここに来ると団体という形で出会います。不思議なくらい)
 学校の授業の一環で来ている先生と子供たちor学生の集団も多く、結構な賑わいをみせているところです。事実、プラハ城正門を抜け圧倒的迫力を持つ聖ヴィート大聖堂の入口に入る時や、聖堂の中をめぐる時は、ちょっとした渋滞に悩まされました。事前にTVで観て、絶対ここは見てこようと思っていた銀製の聖ネポムツキーの墓碑を見る時も、学生の集団に押しやられ、あやうく見れずじまいになる所でした。でも、前列にいた女子学生2人が後ろでもがいていた私に気づいてくれ「どうぞ」と手招き。ピンチは一転、ラッキーにも前列でじっくり墓碑を拝んでくるこてができたのでした。(優しい人との出会い、ありがたさしみじみです…。)

 お城への道のりですが、 私はプラハ本駅に近い新市街のヴァーツラフ広場に宿をとっていたので、プラハ城まではそこからテクテクと1時間かけて歩きました。城自体規模が大きく近くに見えるとはいえ、実は徒歩で約一時間。街中にはトラムと呼ばれる路面電車や地下鉄といった交通手段があるので、足腰や時間に制限があるといった不安がある人はそちらを利用すると便利でしょう。
 しかし私みたいに時間有り、体力有り、お金は少しでもとっておきたい、というなら徒歩はプラハ散策を満喫する立派な手段になります。中世の街並みが色濃く残る旧市街、14世紀から15世紀初頭の建造と言われるカレル橋、バロックやゴシック様式の荘厳な教会の数々、お城に続く登城道の階段…歩けど歩けどプラハは見所が押し寄せてくる、といった感じなので、そぞろ歩く1時間なんて実にあっという間でした。旧市街広場の市場やコンサート、カレル橋の上の露店や音楽家たちのミニ演奏見物等も散策疲れを癒してくれますね。途中、小さな露店で女性用の小さな香水ボトルや絵を購入したりしました。香水ボトルはビーズや細工が施された可愛い小瓶で、値段は日本円で1個200円くらい。自分用のお気に入りをいくつか買い、今も部屋の置物として飾っています。

(2003年7月9日)



上左/聖ヴィート大聖堂内のステンドグラス 上右/衛兵の大々的な交代式の様子
下左/途中で見かけた結婚式直後のカップル 下右/民族衣装で踊る人たち




【チェコ共和国はゆっくりヨーロッパの街並みが見えてきた】

 初めて挑戦した一人旅。それが私の場合、ヨーロッパ大陸のほぼ中央にあるチェコ共和国の首都『プラハ』でした。戦争による被害をほとんど受けなかった為、ゴシック建築やルネッサンス建築の重厚な教会や寺院などが街のあちらこちらに点在し、路地には中世の町並みが信じられないくらい美しく続いています。(どこを向いても!)今まで何カ国か旅行に行きましたが、ダントツもう一度行ってみたい国です。
 さて、空港からホテルのある街の中心地までは、車でかなり飛ばしても30分くらいあったのですが、その間、車窓の景色がビルや高速道路といったものから、段々とお城風の建物へと変化していくので『あ〜、ホンとにヨーロッパに来たんだぁ!!』とそんな所からじわじわ感激が増してきます。ただ、私は到着したのが真夜中だったゆえ、おまけに迎えに来たタクシーの運ちゃんがめちゃくちゃ怪しいお兄だった為、(ずばりスキンヘッド。警備員の人にも怪しまれて声をかけられたくらい…)眺める異国の夜に心細さも感じていました。そんな私の不安を少なからずかき消してくれていたのは時々窓の外を過ぎる、ケンタッキーやマクドナルドといった日本でも馴染みの顔でした。つかの間でも気分を紛らわしてくれる物があった事はありがたいことです。チェコにもあるんですね〜。(実際、プラハを散策してみるとあちこちにマクドナルド店はあります)。料金は日本とだいたい変わりません。メニューも定番のビッグマックやチーズバーガー、ハンバーガーとあり、味も特に差を感じませんでした。ただ、今ならきっと、日本の方が割引サービス等している訳だから安く食べられるのかも〜。タクシーのお兄ちゃんはちゃんと私をホテルまで送り届けてくれました。重たい荷物をフロントまで運んでくれて…。


【プラハのホテル事情】

 プラハには、歴史ある建物を改装した雰囲気のいいホテルが広範囲にわたって点在しています。その中で 私が街並み散策の拠点として滞在したホテルは、新市街と呼ばれる地域にあるヴァーツラフ広場に面した『HOTEL MERAN』(ホテル・メラン)という所でした。(ここは観光に便利な所です)。隣り合う『Grando Hotel Evropa』(グランドホテル・エヴロパ)と共に名のある建築家の人がデザインしたホテルで、アール・ヌーヴォー様式でクリーム色の外壁が目印。両脇を大きな建物に挟まれ細長くこじんまりとしていますが、中は意外に広く、ツインだったのですが天井も高くて、クロークが大きい。置かれている家具もシンプルでありながらさわり心地といい、使い勝手の良さといい、さりげなく計算されたようなアンティークをポンと置いてあるといった感じで、それがまた異文化のセンスをしみじみ感じさせてくれ、気持ちのイイ空間を作り出していました。隣のホテルのようにレストラン併設ではありませんが、モーニングバイキングを頂くお部屋が1階にあり、派手さは無いものの、充実した内容。充分目と胃袋を毎朝楽しませてくれました。メニューはシリアル数種類にマフィン、パン、チョコレートクッキーにスクランブルエッグ、ヨーグルト、チーズ、ハムにソーセージ、フランクフルト、フレッシュジュースにミルク、コーヒー、紅茶他…。宿泊中のお客さんと交わす『モーニング』というあいさつが、会話ができない私にとってささやかな楽しみでありました。値段は1泊1万円ちょっとくらい。ちなみにチェコは内陸の都市。肉や乳製品は自国製がほとんどで、濃厚で美味しいんですよ。


【人気の観光地で私が取った行動とは…】

 チェコはチェコ語が主流なので(観光地としてはドイツ語も通じる)も世界共通とはいえ英語にあまり頼れないところがあります。一流のホテルやレストランはまた別ですが、ホテルでのチェック・インには本当に四苦八苦しました。フロントの人が何を言っているのかわからないから、ガイドブックの例文(「チェックインお願いします」)を見せても、質問を返されるともう、???のパニック状態。名前を言ってもダメ。英語が比較的できるスタッフが出てきても、こっちはTOILEC200〜300の間をウロウロしている日本人。相手はチェコなまりのイングリッシュ。はっきり単語が聞き取れない。そして、ようやく窮地から脱出することが出来たのは、ホテルから送られてきた、予約確認の書類FAXだったのです。…それで事はあっさり解決。よく考えれば、まずそれを見せるのが先でしょうが、チェコ語の連打で舞い上がってしまい、めんどうなやりとりをしてしまいました。予約確認のFAXはほんと持ってきて良かった!
 そして人ごみの多い観光地、プラハでいえばプラハ城が代表的ですが、語学レベルの低い私が広大な敷地内でトイレやチケット売り場を探す時に、使っていた手といえばそれは、プラハ城に観光に来た日本人ツアーのガイドさんを見つけて、情報を仕入れるという事。プラハ城は日本人観光客が多い所なので、必ず見つけられました。(現在はSARSの影響で、どうなのかはさだかではありませんが…)「日本の方ですか?」と声をかけ確認した後、「トイレを探しているのですけど…」とか「チケット売り場を探しているんですけど」とか聞いて、後は人の流れにのってつらつらと散策をするのが私のやり方でした。ガイドさんは観光地に詳しいので親切に教えてくれましたよ。

(2003年5月29日)



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